HAKUSUI COLUMN

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飯塚の古代ロマン

飯塚市のはずれ、雑木林に隠れてひっそり横たわる国の史跡、鹿毛馬神籠石(かけのうま・こうごいし)。標高30~80mの山の斜面に、全長2kmにもわたって馬蹄形に切石(神籠石)が並べられた遺跡である。

天智2年(663年)倭国は白村江の戦いに大敗。鹿毛馬神籠石は、その後大陸からの侵攻を恐れ北部九州と瀬戸内海に築かれた、古代山城の一つだと考えられている。ただしこの説を裏付ける文献などがなく、今もなお「謎の遺跡」のままである。

昔は、神武天皇が鹿毛の馬を放牧していたとか、邪馬台国のあとだとか、子どもの寝かしつけ話で色々と語られていたようだ。個人的には、「邪馬台国の跡」説に夢を馳せる。

今は調査等もなく、案内板があり誰でも自由に入れる。でもそこは田舎の山、すぐに雑草でぼうぼうになるので、年二回地元民が伐採して景観を保っている。

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