モータースポーツと酸化亜鉛
サーキットに行かれた事がありますか?
サーキットは、一般道や高速道路を走行している自動車の別の顔を見せてくれますよ。
レースがスタートすると、とてつもないエンジン音が塊となって近づいて来ます。音の塊が近づくにつれて地響きに変わります。一瞬で競技車両がタイヤやオイルの匂いを残して目の前から去って行きます。
速度や音、匂いが市販車とは別世界です。
レースで使用する競技車両の中でもF1に代表されるタイヤが剥き出しのフォーミュラカーは、タイヤが目立ってカッコいいですね。F1のレース中のタイヤの表面温度は100℃にもなるそうです。スタート前にはタイヤウォーマーなる器具でタイヤの表面温度を上げておきます。
レース中のタイヤにスローパンクチャー、ブリスター、チャンキング等の不具合が発生したら、そこでレース終了か走行可能でも上位入賞は望めません。それくらいタイヤってレースの行方を左右する重要なファクターになっています。
その重要なタイヤには、加硫促進助剤として酸化亜鉛が使用されています。
競技車両には、タイヤの他に電気系統を接続するケーブル、燃料等のホース類、エンジンガスケット他、ゴム製品がふんだんに使用されています。そこにも加硫促進助剤として酸化亜鉛。最近は競技車両にも搭載されている液晶ディスプレイに、酸化亜鉛が使用されています。
そろそろモータースポーツシーズンも開幕です、次の週末にサーキットに行ってみませんか。本当はサーキットを走行したいのですがね。