HAKUSUI COLUMN

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酸化亜鉛を古着から作る?

江戸時代の庶民が着る服はほとんどが古着だったのをご存知でしょうか?

古着をボロボロになるまで着倒し、いよいよ修繕できなくなると、古着屋がまた買い取りパーツに分け、端切れとして売ります

日本人は、昔から色々な物をリサイクル・リユースすることが得意な国民です
SDGsが叫ばれるずっと以前から、サスティナブルな活動を自然に続けていたと思います

それでは金属についてはどうでしょうか?

私たちに身近な金属、飲料用アルミ缶の2019年度リサイクル率は、97.9%になりました(アルミ缶リサイクル協会 2019年度飲料用アルミ缶リサイクル率(再生利用率調査)による)
すごい優等生ですね、一缶作るのに新しいアルミは2%程度ですむ計算になります

酸化亜鉛の原料は、「亜鉛」という金属です
鉄、アルミ、銅に次いで4番目に消費量の多い金属ですが、主な用途は「めっき」であり、気づかれないけど欠かせない「名脇役」といった感じでしょうか

一度利用された亜鉛を回収・再加工したものは「再生亜鉛」と呼ばれ、十分な管理をした上で酸化亜鉛を作ることができます
新品の服(亜鉛)が「めっき」で使われて古着(再生亜鉛)になり、その古着から酸化亜鉛を作ります

しかし、現在日本国内での亜鉛のリサイクル率は25%前後 (鉛亜鉛需要開発センターより) と見ら
れています
つまり、「再生亜鉛」から酸化亜鉛を作ることは産業廃棄物を減らすことで社会に貢献できるサスティナブルな活動だと思っています

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