それぞれ
小さいときにどんなことを親から言われるのか。
P国では「人にだまされるな」。
Q国では「人に負けるな」。
R国では「人に迷惑をかけるな」。
S国では「人と同じことをするな」。
違うなあ、それぞれ。
文化の違いなのか、歴史の違いなのか、同じ人間でも小さいときに言われる言葉が違ってくる。
日本でよく言われる(と私が思う)のは、「人に迷惑をかけちゃいけません!」。
人に迷惑をかけるようなことをしてはいけない。
まあ、そうなのかもね・・・。
インドではこういわれる(そうです)。
「人間は人に迷惑をかけながら生きていく。だから人から迷惑をかけられたら喜んで助けてあげなさい。お互いさまだから。」
「人に迷惑をかけてはいけない」と言われて、迷惑をかけないように努力して、自分を律して生きていく。それは誰のためにしているのだろうか。
それよりは、お互いが大人の依存、相互依存していくことを是として生きていくほうが自然な気がする。
それぞれ、は、それぞれ、なんだけど・・・。
自らを縛り付ける暗示はいらないなあ、と私の心はささやいている。
ツクツクボウシ拝