狩猟民族だった時代
日本では寒波到来。無事に過ごせるように、みながその準備に追われている。
タイは今日、日中30度を超える。
寒い寒い!暑い暑い!
勝ち組、負け組、という言葉が嫌いだ。
何をもって勝ち負けを決めているのかわからないのが一つ。
そして人生を勝ち負けという基準で考えることの違和感が一つ。
今の世の中で「勝ち組」とはどんな人を指すのだろう?
成功した人?
お金持ちになった人?
出世した人?
マイクロソフトを創業したビル・ゲイツ。Windowsを世に出し、コンピュータの世界で世の中を変えてしまった。ビル・ゲイツが、人間が狩猟民族だった時代に生まれていたら?
どうなんだろう?なにかしたのかな?残念ながらコンピュータはまだない。決して頑強な体つきではないビル・ゲイツ。狩猟の世界で世の中を変えられたのかな?
それよりは、石を使って槍みたいなものを作れる人のほうが、きっと世の中の役に立っただろうな。
ソフトバンクの孫正義さん。お金も何もないところから、ソフトバンク王国を作って、日本で有数のお金持ちになった。孫正義さんが狩猟民族時代に生まれていたら?
まずはお金というものがない。アリババに投資をするような先見の明を発揮する場面がない。もちろん携帯電話もないし、証券市場もない。狩猟の世界で有数のリッチになれたのかな?
それよりは、星空を見て東西南北を調べられて、鼻が利いて獲物の匂いがかぎ分けられる人のほうが、きっと世の中の役に立っただろうな。
メジャーリーグの大谷選手。身体一つでものすごいお金を稼いでいる。二刀流。べーブルース以来の快挙。素晴らしい。観客を楽しませてくれる! 大谷選手が狩猟民族時代に生まれていたら?
残念ながら野球がない。バットもボールもないし、観客もいなければお金を出してくれる人もいない。確かに身体は丈夫だろうから、石を投げて動物にぶつけることはできるかも。
それよりは、木登りが上手で木の実をたくさん取れる人のほうが、きっと世の中の役に立っただろうな。
いま成功しているとか勝ち組とか言われている人は、いまこの時に生を受けていることが条件になっているのではないだろうか。
同じ人でも、同じ能力がある人でも、50年早く生まれていれば、1万年早く生まれていれば、名を残すことはなかったかもしれない。
ようするに、成功している人とか勝ち組とかというものがあるとしても、長い目でみたらその99%は偶然に過ぎない。運に過ぎない。
だから、成功とか勝ち組とかにこだわるよりは、いまの自分のWell-Beingを考えたほうが健康的。明日の自分が今日の自分より成長しているように努力するほうが建設的。人と比較することが、ただもうナンセンス。
そう考えて生きられたらいいなあ・・・、と思うということは、私もそう考えるだけでは生きていないということ。現代が競争社会だからですね。いやはや・・・
ツクツクボウシ拝