蝉が鳴く鳴く

ツクツクボウシの独り言

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言葉の力、暗示の力

ある人は言う。年を重ねるとどんどん楽しくなる。年老いていく?いや、毎日がどんどん充実していく。いつまで楽しませてくれるんだろう。

ある人は言う。年を重ねると不具合が増えていく。お金の心配も。毎日やることがない。年老いてからの楽しみってなんなんだろう。

言葉の力は大きい。自分が毎日思っていることは、言葉に出していなくても自分の頭の中で反芻される。すなわち、自分の思考は自分に大きな影響を、毎日、毎時、与えている。

年を取ったな。身体もあまりいうことを聞かないし。もう年だし。頭も回らないし。そうはいってもまだ生きるんだろうな。お金が心配だし。

こう思っているなら、その人の人生は今以上には心地よいものにはならないかもしれない。なぜなら自分で自分にそう暗示をかけ続けているのだから。

ピグマリオン効果と呼ばれるものがある。

ある小学校で偽の知能判定テストを行い、その結果をその小学校の先生伝えた。テストの結果「この一群は将来成績が伸びる可能性が高い。」「別の一群は将来成績が伸びる可能性が低い。」、と。ただこのテストは嘘。適当に二つにグループ分けしただけ。それを先生に本当のように思いこませた。

8か月後、本当の知能テストを行った。前者の「成績が伸びる可能性が高い」生徒たちの成績が向上した。
教師が特定の児童に成長を期待して接したことで、生徒たちに違いがでた。

暗示の力は強い。

自分は自分で知らないうちに自分に暗示をかける。
「おれは人づきあいが苦手だから」
「私はこつこつとやるのが得意じゃない」
「僕はおっちょこちょい」
「私は人より劣っている」

そう、それは暗示。
しかも毎日毎日、いつもいつも自分で自分にかけ続けている。

ポジティブな暗示ならいいこともあるかも。
ネガティブな暗示なら・・・。

社会全体に暗示があふれている。

 

私が私にかけている暗示はなに?
ネガティブな暗示もあるな。
ポジティブな暗示もあるな。

 

「それが暗示」だとメタな視点で見ることができれば、自分の暗示も社会の暗示もうまく活用できるかもしれない。

ツクツクボウシ拝

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