― 未来につなぐ ―
こどもハクスイ
実は人類と亜鉛との歴史は、かなーり古いのです。
少なくとも紀元前4,000年から銅との合金である真鍮として用いられてきたのです。
ちなみに古代ギリシア人が、キプロス産の亜鉛化合物について記述している文献も残っています。
15世紀、生ゴムを固めたボールで遊んでいる原住民をコロンブスが見つけた事が、現代のゴムの始まりだと言われています。しかし生ゴムは、暑くなると柔らかくなり、寒くなると硬くなり、タイヤとしては使いにくいものでした。
19世紀、チャールズ・グッドイヤーが、ゴムの分子同士を結すび付ける方法(加硫という)を発見しました。この発見がゴムの発展にとても役に立ちました。その分子同士を結び付ける方法「加硫」を促進させるのが「酸化亜鉛」なのです。
車のタイヤや自転車のタイヤも、ゴムでできていますので、もし「酸化亜鉛」がなければスムーズに走れないかも。
酸化亜鉛は、消炎作用、収れん作用、被覆作用、紫外線遮敝作用、白色顔料として使用されています。
紫外線UV-A、UV-Bの予防のお化粧品にも「酸化亜鉛」が使われています。
ナウでヤングでオシャレさんの身近にも、酸化亜鉛がありますね。
なんと「酸化亜鉛」は、お薬としても使われているのです。
湿布薬や軟膏などに含まれていて、はれや痛みといった炎症を和らげる効果があります。
いろいろ便利な「酸化亜鉛」。だから昔から重宝されていたんですね。
液晶などの電子デバイスは、透明導電膜を使用しています。これまで用いられてきた代表的な透明導電膜材料はITO (Indium Tin Oxide)です。 しかし、最近Indiumの価格が高騰したり,資源枯渇の恐れもあるため、ITOに取って代わる透明導電膜材料の開発が急務となっています。代替材料として最も有望視されているのが酸化亜鉛なのです・・・なんか難しいけど、酸化亜鉛がいいらしいですね。