一生
蝉の鳴き声を聞いた。
おやおや、早いね、というのは人間の勝手な解釈。
蝉の幼虫は、3年から5年くらいかけて地中で成長する。
そして夏の夕方、日が沈んでから、木を登り、羽化。
成虫になってから一週間から一か月くらいで、その寿命を終える。
その蝉の使命は?
子孫を残すこと。
それが動物。
そのために何年も地中で暮らし、短い成虫としての繁殖期を経て、生を閉じる。
なんだか不思議。
生命の神秘(蝉だけで語ってはいけないか)。
人は蝉よりも長い期間を生き、たくさんのことをすることができる。
人は蝉よりも長い期間を生き、たくさんのものを残すことができる。
人は蝉よりも長い期間を生き、多くの楽しみを満喫することができる。
人は蝉よりも長い期間を生き、学び成長することができる。
人は蝉よりも長い期間を生き、周りに迷惑をかけ、そして周りを助けることができる。
私もまたいつか人間として生まれ変わることができたら、心して生きなくては。
蝉はもっともっと短い人生で頑張っているのに。
きっと生まれ変わったときには、忘れてるんだろうな(笑)
それもまた素晴らしい自然の摂理かな。
ツクツクボウシ拝