言葉・固定概念・行動
テレビを見なくなって久しい。
いつのころからかな。本当に見なくなった。ドラマもバラエティもニュースも。
唯一たまに見るのは、朝のNHKのニュースくらい。
「さあ皆さん、入門用の1万円のバイオリンと2億円のストラディバリウス、どちらがどちらか、演奏を聴いて当ててください!」
そんな中でも年に一度の「芸能人格付けチェック」は見てしまう。
うん、いまの演奏はちょっと高音がキンキンしてるから安物かな?
「どちらがどちらか当ててください!」と言われると頭の中がグルグル回りだす。
そう、言葉の力。
「靴はそろえて脱ぐ!」
子供のころに親から言われる。言われ続ける。それが頭の中の奥底にこびりつく。
大人になる。子供に対して「靴はそろえて脱ぐ!」と。
そう、言葉の力。
「あなたは何をやってもだめねえ」
そう言われ続けて育ってきた。社会人になってもなんだか私は何をやってもダメな気がする。50歳になってもそう。私は何をやってもうまくいかない。
そう、言葉の力。
言葉は人からかけられるものだけにとどまらない。自分が普段から使っている言葉。自分の口癖。自分の思い込み。頭の中でつぶやく言葉。
それらすべてが自分に影響している。それが、自分の、「固定観念」、となっていく。
その「固定観念」が、毎日の、毎年の、自分の行動を規制している。方向性を決定している。
言葉の力。
あなたの言葉は、「まわりの人たちに、大きな影響を与えている。」
あなたの言葉は、「あなた自身にも、大きな影響を与えている。」
それを理解すれば、どちらがどちらのバイオリンかわかるようになるかな(笑)
ツクツクボウシ拝