HAKUSUI COLUMN

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それぞれの視点

私は大学の時、ふとしたきっかけ(部室があって、ゲームもたくさんできるよ、という噂を聞きつけて…)で軽音楽サークルに入ることになりました。サークル見学の際にたまたまドラムが空いており、叩いてみたら楽しかったので、流れでそのままドラムを担当することになりました。

もともと音楽は好きで、当時、レンタルCDを借りてきてはウォークマンに入れて音楽を楽しんでいました。ドラムに触れる前までの私は、ボーカルの声とメロディーがキャッチ―なJポップが大好きでしたが、ドラムに触れて以降、ドラムの音やリズム、ベースの重低音など、いわゆるリズム隊の音ばかり気になるようになりました。
そうなると、以前聴いていたJポップも、別の視点から聴くことで、昔とは聴き方が変わり、その曲に対して新たな世界に踏み込んだ気分になり、より一層楽しむことができるようになりました。
1つの視点からではなく、色々な視点を持ち、視野を広げて物事に取り組むということは、仕事においてもプライベートにおいても大切なことですが、本当に難しいことだなと思います。私は今年で34歳になりますが、年を重ねるごとに頭が固くなってしまっているなと常々思います。

“俯瞰”(ふかん)という言葉があります。「俯」は“上から目線を向けること”を表し、「瞰」は“視線を送り続けること”を意味するそうで、対象となる物事から一歩引いて全体像をしっかりと見るという意味を持ちます。俯瞰と同じような意味で“鳥瞰”(ちょうかん)という言葉があります。鳥が空から見下ろすように、高いところから広い範囲を見下ろすこと、転じて、全体を大きく見渡すことを意味します。
こういった俯瞰・鳥瞰の力を見つけていき、物事を多面的に捉えられるようになりたいものです。

私は猫が好きで猫を飼っています。猫と暮らしていると、「猫って結構忘れっぽいんだなあ」と思う瞬間がよくあります。そのような姿を見ていると、悩み事や嫌なことに直面してしまうことがあっても、猫の視点に倣ってみれば、「あまり気にせずに、とりあえず猫のように寝て忘れよう!」とポジティブに考えることもできるかもしれません(猫は嫌なことはずっと覚えているという説もありますが…)。

 

色々な視点を持って物事に取り組むことは一朝一夕にはいきません。
きっかけとしては、新たな経験を積んだり、読書をしたり、色々な人と話をしてみたり、普段行ったことのない場所に行ってみたり…色々あると思います。今回の“鳥”や“猫”のように、人以外の視点を探してみるのもきっかけ作りとしては面白いのかもしれません。拙い文章ではありますが、これもまた何かのきっかけになれば幸いです。

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