手間かけて
手間がかかるものってなーんだ?
ごはんの下ごしらえ
子供の送り迎え
歯のフロス
庭の草引き
足の爪切り
通勤
猫のトイレ掃除
鼻毛抜き
取れたボタンを縫う
携帯電話の買い替え
靴磨き
窓ふき
買って買って、と泣き叫びながらデパートの床に寝転がる息子
生きるということは、手間のかかることをたくさんこなすこと(笑)
そうすることで、社会の中で生きていくことができる。
ところが、「手間をかける」という意識があまり芽生えないが、手間をかけることがとても大切なことがある。
人とのコミュニケーションを取るときに大切なことは、相手の気持ちに思いを寄せること。相手の話をしっかり聴き、顔つきや態度から発せられるメッセージに気を配り、相手の気持ちを認めながら、相槌をうち、共感する。
人との良好な関係を築こうとするならば、自分が正しいことを認めさせる努力をするのではなく、相手が正しいと思っていることをまずは受け止めてみる。自分のことを理解してもらおうとするのではなく、まずは相手を理解するようにする。
人との信頼関係を大切にするならば、相手に関心を持つこと。一緒に喜ぶこと。一緒に悲しむこと。相手が大切だと伝えること。
そう、人と人との良好な関係を築くことは、手間がかかる。
でも、「我慢」ということではない。
今年初めての雪が降った。雪かきにも手間がかかる。
手間をかけて、人は人と交流し、自然とともに生きていく。
そういうものなのだ。
ツクツクボウシ拝