陽のエネルギー ゆらぎ
冬への歩みが一歩一歩速足になっていく。
冷えた朝の空気と、昼のまどろみが交じり合う季節。
すがすがしい空の明るさと、凛とした流れる気体の冷やかさと、肌をなめエネルギーを伝達する陽の朗らかさ。
太陽の力を感じる。
ゴルフ場で、「寒くなりましたね~」と皆で会話を交わす。
スタート時には、もや、がかかっている。
さすがに11月も後半。少し雲がかかった空のもと、だんだん寒くなってきた。
3ホールが終了。へたくそなゴルフで走り回り、だんだん身体があったまってきた。
中には「ちょっと厚着してきすぎたなー」の声も。
6ホールが終了。雲が去り、燦燦と太陽が地上にエネルギーを与え始める。
「温かくなりましたね~」
「日が照るとあったかいね~」
「風がないからいいですね~」
そう、太陽が直接肌にあたると、熱さを感じる。
気温は高くない。もうすぐ12月。
なのにたった一つの太陽で、温かくなっていく。
「半袖でもできそうになってきた!」
まさか(笑)
でもそれくらい温かい。
朝の寒さと昼の温かさ。
冬の寒さと夏の暑さ。
友と食事をする楽しさと喧嘩をしているときのつらさ。
心地よいまどろみと熱があるときの唸り声。
いい時もあれば、悪い時もある。
楽しい時もあれば、つらい時もある。
うれしい時もあれば、悲しい時もある。
そしてどれもが永遠には続かない。
人生には常に、ゆらぎ、がある。
そのゆらぎの中で、いい時を楽しみ、そして苦しい時は太陽がまた顔を出すのを待つ。
善として生きれば、ゆらぎの中でも、きっと太陽はいい時間をたくさんくれる。
ツクツクボウシ拝