無知を認める
緊急事態宣言下で、ショッピングセンターなどは生活必需品の販売エリアを除いて休業中。
大都市では医療のひっ迫が報道され、離島などでは医療体制が整わないことから来島者の受け入れに戸惑っている。
ワクチン接種が進みだした欧米の一部諸国では、マスクなしの生活を始める動きがある一方、インドやブラジルなど感染者の拡大がさらに進んでいる国もある。
世の中はわからないことだらけ。正しいことなど、ほぼほぼ無い。
そこに議論があれば良い。お互いの価値観や考え方を披露し、お互いの考えをいったんは受け入れ咀嚼して、よりよい結論へ向けて。
リーダーの仕事は、決めて、それを皆に説明し、実行していくこと。
行動し、うまくいかなければ立ち止まったり、方向転換したり、もう一度出発点に戻ったり、スピードを上げたり。正解なんてわからないのだから、うまくいかないこともある。
相手をののしることは議論ではない。
相手に勝つことが目的ではない。
世の中には正論などないのに、自分が言っていることは正論だと声高々に叫び続けることも議論とは呼ばない。
利他の心がないならば、公共にかかわる議論はできない。
真実に基づかない思い込みは、どこにもたどり着かない。
目的は、(今回のケースでは)人類がコロナ禍と呼ばれる状況に対応し、適切な対応をとること。
無知を認め、自分に正直になり、弱い自分を受け入れるという謙虚さ。
すべてにおいて、その素地が必要となる。
ツクツクボウシ拝