怖い雷様
日本に古くから伝わる言葉に「地震、雷、火事、おやじ」というのがあります。
これは、世の中で怖いものを順に列挙したものです。最近は、怖いおやじは少なくなったように感じますが、皆さんは、何が一番怖いですか?
子どものころ“雷が鳴ったらおへそをかくせ”といわれました。
子ども心におへそをとられる怖いものだと信じていたのですが、実はこれは雷雨になると気温が急に下がるため、子どもがお腹を冷やさないように、との親心の表れのようです。
雷と言えば夏をイメージしますが、意外と冬にも発生するらしいです。
特に日本海側で。
ある観測データでは、年間の雷発生日数が一番多いのは石川県、続いて福井県、新潟県、富山県・・・
これは夏場だけでなく冬にも発生する影響らしいです。
しかも冬の雷は威力が強力。
一説では、そのエネルギーは夏の雷の100倍以上とも言われています。
そんな雷がひとたび発生すると、落雷によってその周辺には「雷サージ」と呼ばれる異常な過電圧・過電流が発生します。
仕事中に雷が鳴ったらあなたは何をしますか? 私は真っ先にパソコンの電源を抜きます。
そう、雷サージが、電源線や通信線を通って電気設備や電気機器に侵入し、機器の誤動作や故障などの被害を及ぼします。
近年のIT社会の発展に伴い、なんと国内の雷被害総額は2,000億円とも言われています。
その雷サージから大切なインフラ設備や電気機器を守るために避雷器(SPD)という機器を取り付けます。
その避雷器にはたくさんの酸化亜鉛が使われています。