里川の恵み、岐阜の鮎
「清流の国ぎふ」という言葉をご存じですか?
岐阜県をPRする際のキーワードとして観光、文化活動などで目にする機会が増えてきました。
2012年に岐阜県で国体が行われたとき“ぎふ清流国体”の愛称で呼ばれていたりします。
岐阜県で“清流”と言われると長良川が思い浮かびます。
岐阜県を南北に流れる大きな河で、大日岳の源流からいくつもの市町村を巡りながら伊勢湾へと流れていきます。
2015年、長良川流域における食文化や農業、経済分野などの密接な関係(里川システム)が世界農業遺産に認定されました。
その中心にいるのが鮎です。
~鮎は主に岩に付いた苔を食す、水中の苔が育つためには太陽光が川底まで十分に届く必要がある~
長良川は透き通る清流であるため、好物の苔が豊富で鮎にとって楽園のような場所です。
苔を主食とする鮎の特徴は芳醇な香りです。
川魚特有の臭みがないため塩焼きや甘露煮など様々な美味しい料理で楽しめます。
高知県高知市で行われる、その年の日本一美味しい鮎を決める「清流めぐり利き鮎会」で岐阜県産の鮎は日本一の称号を何回も頂いています。
長良川と鮎から「鮎の友釣り」を思い浮かべる方もいると思います。
毎年、夏が近づくと長良川には長い延べ竿が並ぶ光景が風物詩となっています。
地元の方のほかにも、近隣県や全国から遠征に訪れるほど長良川の鮎は有名らしいです
(一部岐阜県民は九頭竜川や神通川に遠征します。“地元以外”に遊びに行くのが楽しいのでしょうね)。
岐阜県にはそのほかにも「長良川鵜飼」や「ヤナ場」など多くの鮎の楽しみ方があります。
スーパーで鮎を見かけたら、今日は塩焼きにするか!と食べてみてください。
もしそれが岐阜県産ならここでのご縁があったということで。